KOOV Challenge in RoboCup 2017 Nagoya Japan イベントレポート

日本・中国から総勢43名の選手たちが大集合!

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7/29(土)、30(日)に『RoboCup 2017 Nagoya Japan』の併設イベントとして、同会場であるポートメッセなごやにて開催された『KOOV Challenge』。KOOV™を用いた初の国際交流コンテストとなります。日本・中国から集まった8歳から12歳までの総勢43名の選手たちが、『ロボット・プログラミング学習キット KOOV(クーブ)』を用いて、個人戦・団体戦の課題に挑んだ名古屋の夏。このレポートでは大いに盛り上がった『KOOV Challenge』2日間の様子を振り返ります。
7月29日(土)開会式~個人戦
RoboCup 2017が開催されたポートメッセなごやは20年の伝統がある会場。さまざまな国の人たちが集い、会場全体が国際交流ムードに。この雰囲気も『KOOV Challenge』にプラスの作用をしてくれました。
開会式前からトラブル発生。なんと中国選手団のバスが違う会場に…。10分遅れとなってしまいましたが、いざ『KOOV Challenge』の開始です!
開会式での一コマ。持参した作品を前にして、リラックスしながらもこれからどんなことが始まるのだろうと期待する選手たち。
個人戦の課題は「個性ある生き物」を表現したロボット作品をKOOVでつくり、持参して発表しよう!というもの。
日本から、中国から、持参したそれぞれロボット作品をテーブルごとに発表していきます。見てください、この作品への愛があふれる表情を!
光センサーを検知するためのアイテムや、サソリの捕食をセンサーで擬似するためのクワガタムシ。個性ある生き物の生体をきちんと調べてその動きをつくり、発表する様は頼もしい。
中国選手はめっちゃアピールしてくる!このあたりのお国柄の違いは実際に経験しないと分からないもの。何事も身をもって体験することは大切です。
女子の選手が多かったのも、このロボットコンテストの特長のひとつ。日本選手と中国選手が互いの作品にコメントし合っていました。かたちや動きで表現するKOOV作品は国籍や言語を超えて理解し合えます。

見て!このドヤ顔。中国のこの選手、良い意味でとっても目立ってましたね〜。金賞です!おめでとう!
足で推進力をつくり前に進む「シロテナガザル」。ソニーのデザイナーもロボットレシピとして加えたいと唸っていました。
餌を取るゲームができ、操作でき、なでると喜び、暗くなると眠る「夢見るキリン」。こんな凄い動きのバリエーション、あなたには思いつきますか?
KOOVワールドの有名人「たっちゅ」が居ることにみんなが興奮!ちょっとしたアイドル並み。
KOOVの表現力と動きの面白さが詰まったクジャク。きちんと観察したものを表現できていたね。選手団を率いる学習塾の先生も真剣そのもの。
選手たちと審査員たちにより「デザイン性」「テクニック」「オリジナリティ」が審査される。どれが一番良かったかなぁ?
午前・午後の部で金賞を取ったのはこの6つの作品です。すべての作品や全員の表情をご紹介できないのが残念ですが、どの選手の作品もこだわりがあって素晴らしいロボット作品ばかりでした!
7月30日(日)団体戦~表彰式
2日目はいよいよ団体戦です。まずは鳴き声・ジェスチャー動物当てゲームで仲良くなろう!日本と中国で鳴き声を表す言葉は全然違うんだね。
団体戦の課題は、4つある歯抜けの中間装置をつくり、みんなでボールの動きをを繋げる大きなロボットを完成させようというもの。
2〜3人でチームを組み、どの中間装置を作るかを決定します。今回あまりKOOVを触っていない選手も参加するということで用意した簡単な装置2つ①②は、結局どのチームも選ばず。みんなのチャレンジ精神は素晴らしい!
80分の制限時間の中、チームの選手間で、かたちや動きの解決策を話し合い、導き出していきます。
組み立て担当・プログラミング担当と、自然に役割ができていくのも大変興味深いですね。
ロボットのかたちが出来たら3つある試験場所、フィールドで試していきます。
ファシリテーターとなった選手団の先生の指導もつい熱が入ってしまいます。
プログラミングして、試して、かたちやプログラムを直す、それを繰り返して理想の動きに近づけていきます。
選手たちがプログラミングするスピードには、KOOV開発者も驚きました。
迫ってくる制限時間の中、思い通りに動かすのは簡単なことではありません。
制限時間終了後、チームで作った中間装置の説明をしたのち、いよいよ本番です。それぞれ2回まで挑戦できます。
このチームはクリアできませんでしたが、3つのサーボモーターでより難易度の高い方法でクリアをしようとしていました。
コントローラーで制御して、操作するチームも現れました。今回の大会では、それも一つの課題解決の方法です。
最後のトライでゴールでき、ファシリテーターとハイタッチ。
ブロックが外れてしまったり、ボールの重みに耐えられず倒れてしまうこともしばしば。チームJはそれぞれ自宅に帰ってからもこの課題に挑戦していました。学習コース「ブロックアーティストになろう」では、強度を高めたり倒れにくくするテクニックを学べるよ。
真剣に取り組んだ後の動作プレゼンでは涙あり、笑いあり。制作したロボットとその結果、制作の過程が「作品の完成度」「ロジック」「チームワーク」「エンタメ性」の指標で審査員評価がなされます。
意外なことに団体戦は歳が小さい午前の部の方が、成功チームが多い結果となりました。シンプルな解法、その後でのよりよい手法でのトライ。エラーケースをも想定しステップを組み立てて行く。これこそがロボットプログラミングがプログラミング的思考の育成に役立つと考えられている理由です。
わずか2時間あまりの経験ではありますが、この選手たちの仲間との挑戦はそれぞれの心に何かをもたらしたのでしょう。それを大いに感じる団体戦でした。
その後の表彰式ではリラックスムード。その後中国に戻った選手団は、北京の大雨により着陸できず名古屋に引き返したそうな。それもまた貴重な経験、みなさまお疲れ様でした!
次回の KOOV Challenge が開催されるまでは、KOOVアプリ内で開催される「じゆうせいさくコンテスト」に、ネットから挑戦してくださいね!それではまたお会いしましょう!

主催者総評:

2日間に及ぶ大会は、関係者を驚かせるほどの迫力がある作品が並び、選手たちの能力を存分に発揮する場となりました。
KOOVはロボット・プログラミング学習キットであると同時に、「未来をつくる道具」として使って欲しいと願い開発したものです。しかし、開発者の願いは、良い意味であっさり超えられてしまいました。開発者が想像もしていない使い方で、選手たちは「未来」をしっかりと表現していたのです。短い競技時間の中で、課題を「解決する」だけでは飽き足らず、「楽しませる」作品づくりにこだわった姿勢は頼もしい限りです。
KOOVをきっかけに、自分たちの未来を作り出せることに自信を持ってもらえたなら、大会主催者としては望外の喜びです。
(株)ソニー・グローバルエデュケーション 代表取締役社長 礒津 政明