思考力と5つの思考回路の関係性とは?

世界算数ナビvol.13

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皆さん、こんにちは!
世界算数ナビ担当のMATSUです。

世界算数ナビもついにおかげさまで1周年を迎えました。
回を重ねるごとに読者も増え、非常に嬉しく思います。
今後も皆さんの思考を刺激する内容をお届けしていきますので、よろしくお願いします。

さて今月も思考力についての特集です。前回に引き続き語ってくれるのは世界算数プロジェクトリーダーで、最近では塾などで講演も行っているYOKOIです。


MATSU「世界算数では5つの思考回路という指標で思考力を測定していますよね。思考力と5つの思考回路はどのように関連しているのですか?」

YOKOI「良い質問ですね。思考力は課題解決をするときに必要なものですが、その課題解決をする時に使っている思考のアプローチ方法が5つの思考回路です。

MATSU「アプローチ方法?」

YOKOI「はい、何らかの課題を解決する時に私たちは、必要な場面で無意識に5つの思考回路を使っているのですよ。前回思考力とは認識、仮定、実行を行き来し続ける力だと説明しましたよね?」

MATSU「はい。」

YOKOI「5つの思考回路はそれぞれ、認識、仮定、実行のどの場面で主に必要とされるのかが決まっています。『認識する』ではスキャン回路を、『仮定する』ではクリエイト回路、リバース回路、ノック回路の3つを、そして『実行する』ではステップ回路を主に使って考えているのですよ。」

MATSU「なるほど。」

YOKOI「同じ課題でも、人によって考え方が違うということはありませんか? 例えば、迷路を解くときにじっくり迷路を見てから考える人、とりあえず解いてみて行き止まりになったら分岐まで戻る人、ゴールから考える人などいますよね? 課題に対してどのように考える傾向があるのか、それを計ることができるのが世界算数なのです。

MATSU「思考力と思考回路、世界算数が僕の中で繋がりました。ではここが読者の皆さんが気になる部分だと思うのですが、どの思考回路を重点的に鍛えたらいいというのはあるのでしょうか?」

YOKOI「どの思考回路も大事ですよ。」

MATSU「どの思考回路も、ですか?」

YOKOI「はい。それぞれの思考回路を発揮できなかった場合を想像してみてください。問題の本質を見抜くスキャン回路が発揮できないと、問題や課題自体を正しく把握することができません。課題自体を勘違いしていると本来の課題に対する解決にはならないですよね。またステップ回路を発揮できないと、こうしたら解けるかな?という仮定が正しくできていても、正しく課題解決できないんです。計算ミスはこれに当たりますね。」

MATSU「確かに、これでは課題解決できないですね」

YOKOI「そして、クリエイト回路、リバース回路、ノック回路は、課題によって臨機応変に使い分けたり、3つの回路を駆使してたくさんの仮定をする必要があるのです。様々な課題に対応して行くためにはどれも必要になります。」

MATSU「なるほど。」

YOKOI「とはいえ、苦手な思考回路を最低限鍛える必要はありますが、個人的には得意な回路を伸ばしていってほしいと思います。」


思考力と5つの思考回路について、また最も適切に課題を解決をするためには各回路を鍛える必要があるということがお分かりいただけましたでしょうか。
それではさっそく思考回路を鍛えるために今月も問題にチャレンジしてみましょう。

(世界算数からの挑戦状)

問題 

図のように5本のチェーンをつないで、1つの大きな輪を作ります。
チェーンを開いたりつないだりするには、下のようなルールがあります。
(1)1つのリングを開くのに10円かかります。
(2)1つのリングをつなぐのに20円かかります。
大きな輪は、一番安くていくらで作ることができますか。

ヒント:クリエイト回路を使わないと正しい答えにはたどりつけません。

答えが分かったら、こちらで確認してみましょう。

※世界算数ナビは毎月第一火曜日に更新しています。次回もお楽しみに!