みなさんこんにちは!世界算数ナビ担当のT.D.です。
いよいよ今月末、『世界算数セレクション』が開催されます!
今回の世界算数ナビは前回に引き続き世界算数を振り返る特集として、創設者である当社代表礒津へのインタビューをお送りします。
★世界算数ならではの、問題の面白さと難しさ
≫世界算数はこれまでに約30万人が受検しています。これだけ多くの方に受検していただいている理由はどこにあると思いますか。
世界算数の問題はオリジナリティが非常に高く、文章題にしても物語性があり、世の中でいうところの「算数=図形や計算」だけではなく、ロジカルシンキング、次世代の思考力を高めていけるツールとなっているのがポイントです。
アンケートでは「難しいけど面白い」という声が半数以上にのぼります。考える楽しさがしっかりとみなさんに届いているんだと思っています。
≫世界算数は各地で開催されますが、今までに困ったことはありますか。
文化的な背景で問題文が理解してもらえない、といったことがありました。
アメリカではスクールバスで通学するのが一般的で「学校まで徒歩10分はありえない」というご指摘がユーザーから寄せられるなど、こちらが予期しないこともありました。
日本の感覚とも異なる慣習などは、現在も問題文を作成する中で様々な改善を行っています。
★世界算数のこれから
≫今後の展望についてお聞かせください。
コンテストとしての仕組みは、すでに出来上がってきていると考えています。
今後はテーマを算数以外の科目でも行えるように広げたい、STEAM*として理系科目全般に広げていければいいと考えています。
特に、答えがひとつでない分野にもこれからは積極的に挑戦していきたいと考えます。
コンテストを通じて新しい評価を作りたい、新しい形として21世紀型教育環境の立ち上げを目指していくことができれば良い、と思います。
≫最後となりますが世界算数に参加される方へ、ひと言お願いします。
ランキングでいい順位を取ることはもちろん目標にはなりますが、それだけに捉われてほしくないと思っています。私たちの狙いとしては、皆さんにちょっと立ち止まって考える経験をまずはしてほしい、そして答えにたどり着いた喜びも得ることができればさらによいと考えています。
正解不正解にとらわれず、ぜひ解答を導き出すまでのプロセスを楽しんでください!
*Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の略
正直に言うと、私はいまでも算数が苦手です。
自分が子どもの頃は「いかに早く正解を出すか」ということばかりがクローズアップされ、算数の問題と向き合ってしっかり考えて解く機会があまりなかったことを思い出しました。
だから苦手意識が余計に強くなったのではないかと、今回のインタビューを通じて気がつきました。
学生時代に算数の本当の面白さを知りたかったと心から思います。
それでは恒例の「大会前の腕試し」、じっくりと考えられる問題をご用意しました!
ひらめきと想像力を活用して、よく楽しんで考えてみてください!
世界算数からの挑戦状
問題
ただし君とまさや君がじゃんけんをしながら18段ある階段を登っています。
じゃんけんに勝ったら4段、負けたら1段登れます。あいこの場合は登れません。
11回じゃんけんをして、ただし君はちょうど階段を登りきりましたが、まさや君はまだゴールをしていません。
まさや君は、いま何段目にいるでしょう。
答えが分かったら、こちらで確認してみましょう。