思考力って一体なんだろう?

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皆さんこんにちは!世界算数ナビ担当のMATSUです。
この連載が始まり来月でもう1年が経ちます。
そこで今回、次回の2回にわたり、1周年記念企画として「思考力」そのものにフォーカスを当てて大特集してみたいと思います。

思考力について教えてくれるのは世界算数のプロジェクトリーダーで、最近では塾などで講演も行なっているYOKOIです。教えて、YOKOI先生!


MATSU「最近、思考力という言葉が注目を集めています。書店に行ってもそういったキーワードがタイトルに入った本も多く並んでいますよね。そこで思考力について、改めて世界算数ナビの読者の方に伝えられたらなと思いまして。」

YOKOI「分かりました。思考力の説明をする前に、まず思考とは何か?ということを説明しますね。思考というのは簡単に説明すると、問題や課題を発見したり解決したりするためにする行動のことです。問題や課題というと、中学入試などテストの問題や宿題などの課題を思い浮かべる方も多いと思うのですが、私たちは毎日たくさんの問題や課題と向き合って生きていると思うんですよ。」

MATSU「毎日たくさんですか?」

YOKOI「はい。例えばビジネスの場合であれば取引先に商品を扱ってもらうためにはとか、企画書を作るとか、リリースに向けて開発をするとか。あるいはプライベートであれば夕飯何食べようとか、明日はどの服着て行こうかなといったことから、インスタ映えするような写真を撮りたいとか。」

MATSU「僕だったら先月の特集でも述べたとおり筋トレにはまっていて、筋肥大するためにはどうしたら良いだろうと常日頃考えているんですけど、そういうのも問題だったり課題だったりするわけですか?」

YOKOI「それもまさにそうですよ(笑)。」

MATSU「なるほど。まずは思考の定義については分かりました。」

YOKOI「ではここから実際に私たちはそれらの問題や課題をどのように思考して解決をしているのかを説明しますね。結論から述べると認識する、仮定する、実行する、この3つをしているだけなんです。」

MATSU「え?!たったそれだけなんですか?」

YOKOI「そうなんです。⑴問題や課題がどういうものなのかを認識する。⑵認識したものに対して、こうしたらいいのかな?と仮定する。⑶仮定したものに対して、具体的に考えや行動を進め実行する。この3つを経て、私たちは問題や課題解決をしているのですよ。」

MATSU「例えば筋肥大したいという課題なら、今のカラダの状態を認識し、足りないと認識した部分を鍛える方法を仮定し、ジムで実行するわけですよね。(少し考えて)あ〜、言われてみれば確かに3つですね。」

YOKOI「そうです。でももちろん、認識する、仮定する、実行する、と1回ずつこなせば解決できるとは限りません。実行する段階で上手く解決できなければ、他の方法はないかと仮定し直す。いろいろ仮定してみても上手くいかない時、他に見落としている情報がないか認識し直す。このように、認識する、仮定する、実行するを何度も何度も行き来しながら、解決をしていくのです。そして、認識する、仮定する、実行するを行き来し続ける力、これを思考力と私たちは定義しています。

MATSU「思考力って僕は漠然としたイメージで、物事を深く掘り下げて考える力のことだと捉えていたのですが、今回の話を聞いてみてイメージが変わりましたね。それでは今教えてくれた思考力と、いつも世界算数が提唱している5つの思考回路って、一体どのように繋がるのでしょう?」

YOKOI「それは…また来月お話しましょう。最後に今日お話したことはこちらにまとめてあるので是非チェックしてみてくださいね。」


来月もさらに思考力について、深く、かつ分かりやすく探っていきます。お楽しみに!
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(世界算数からの挑戦状)

問題 

下の図は、直方体のチョコレートケーキです。3つの面の面積はわかっています。?は何㎝ですか。

ヒント:側面の面積の比に注目してみよう。ここから何がわかるでしょう。

答えが分かったら、こちらで確認してみましょう。

※世界算数ナビは毎月第一火曜日に更新しています。次回もお楽しみに!

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